ビスの芸術散歩

心に残ったドラマ、映画、劇などを綴ります。

旧劇場版エヴァンゲリオン

実は私、今年就職活動をしていました。

 

そして、結果は散々で、なかなかいい結果が出なかったんですよね。

第一志望の総合商社は全部不合格でしたし、

最終面接まで行っていた鉄鋼会社も結局商社志望であることがバレて落ちましたし。

ちょこちょこ専門商社も受けていましたが、「まぁ総合商社に行くし」という感じで、いま振り返ると、かなり手を抜いた対策しかしていませんでした。

 

6月の第二週目に、全部の駒を一度無くしたんですよね。

絶望です。

 

正直、自分の学歴に驕っていて、「どこか一個は通るだろ」という軽い気持ちから起きたのだと思います。

 

 

さて、話を少し戻すと、

この大きな絶望を感じて、「もう何もしたくない」という気持ちになった時、

私はNetflixでふとエヴァンゲリオンを見つけ、見てみました。

 

普段、アニメはあまり見ないのですが、

古いのに今でもこれほど名が知れているには、何かしら理由があるのだろうと感じたからです。

 

 

見始めてみると、話のテンポの良さ、どんどん話が分かっていく構成、エヴァと搭乗員の体が一体化している衝撃の設定などに引き込まれ、無心で一気に見てしまいました。

 

観る前は、正直ただの戦いモノだと思っていました。

しかし、話の軸は戦いではなく、世界観や精神世界であり、

特に精神世界を抽象的にアニメで描いていることに衝撃を受け、ぐっと惹かれました。

 

中でも、最終回で、1秒ごとに人物が細切れに出てくるシーンは本当に大きな衝撃を受けました。

「何が起きているんだ…?」と感じたのが本音ですが、でもこの感じ方が正解なのだと思います。

 

 

抽象的なものって割と好きなんですよね。

わからないからこそ、そのことについて考えてしまうし、ぐっと惹かれる。

 

絵なんかも好きです。

描いてみたいとは思うのですが、中学の美術で苦手と感じてしまってからなかなか手が出せずにいます。

今度、フラッと描いてみようかな。

 

 

 

話が飛んでしまいましたが、

エヴァンゲリオンのテーマ曲『残酷な天使のテーゼ』。

何回もカラオケで聞きましたが、改めて歌詞に注目して聞くと、ストーリーとリンクしていて感動しました。

 

登場人物がそれぞれ絶望を感じながらも、使命感のために戦っていく。

 

そして、お互いに感じる妙な親近感。

 

そもそもなぜエヴァに自分は乗っているのか、乗せられているのか、なぜ使徒はいるのか、ネルフ本部にくるのか。

 

こんな普段どこかで感じていても、めんどくさいので蓋をして、見て見ぬふりをする自分の存在意義について、たっぷりと考えさせてくれます。

 

もうすぐ、新劇場版の最終話が映画で公開ですね。

最終話を見たら、新劇場版についても書こうと思います。