のだめカンタービレ
ーあなたの一番好きなドラマはなんですか?ー
そう聞かれたら真っ先に答える作品がある。
のだめカンタービレは、私がイヤホンをしてわざわざ聞く音楽の中に、クラシックを与えてくれたドラマだ。
ドラマは、全体的に可愛らしく出来上がっているが、
映画になると顔を変える作品だ。
コミカルなシーンももちろんあるが、プロの表現者として生きていく苦悩を濃く表している。
のだめカンタービレの映画が公開されたのは、中学1年生の時と2年生の時だった。
前編も後編も姉と見に行った。
正直、その時は、プロの表現者として生きていく苦悩の豊かな表現よりも、
千秋先輩かっこいー!という感想の方が大きかった覚えがある。笑
演奏とともに入る千秋の穏やかな声による解説、のだめが抱える苦労、そして素晴らしい演奏。
のだめカンタービレを見た事ある人は、ドラマ内で聞いたことある曲に親しみを持ち、好きになるのではないだろうか。
のだめカンタービレを通して心に残っている曲は、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番だ。
劇中では第一幕しか演奏シーンがなかったが、なんてロマンチックな曲なんだろうと思わずうっとりしてしまった。
クラシックの中で1、2位を争うほどお気に入りの曲だ。
映画鑑賞後、第一幕から第三幕まで聴き、全て素晴らしくいい曲だなと思った。
現在では、クラシックを聴くようになったが、
クラシックはもともとどこかで聞いたことあるような曲でないと、つっかかりにくいと感じられるジャンルだと思う。
まだクラシック音楽と出会っていない方には、まずのだめカンタービレに是非出会って欲しい。クラシック音楽への出会いに導いてくれるに違いない。